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FXの上昇フラッグと下降フラッグとは?チャートを読み解く方法

投稿日:2019年2月24日 更新日:

この記事の監修

株式会社インベストメントカレッジ 
吉田健吾

累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。

FXの短期トレードで安定した結果を出すには、チャートをしっかりと読み解くことが重要です。

チャートについて調べていると、上昇フラッグや下降フラッグという言葉が出てきて、どのようなものなのか気になっている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、FXの上昇フラッグと下降フラッグとは何なのか、また上昇フラッグと下降フラッグが現れた際の取引方法について詳しく解説していきます。

テクニカル分析を駆使することが重要

テクニカル分析を駆使することが重要
FXの取引方法には、短期間で繰り返し売買を行うデイトレード、長期間保有するスイングトレードなどがあります。

しかし、FXは地政学的リスクや要人発言などで大きな為替変動が生じることもあります

そのため、寝ている間の急な為替変動によるリスクを少しでも抑えるためにも、テクニカル分析を駆使しながらデイトレードを行っている人が多いです。

テクニカル分析と一口に言っても100種類以上あります。

それらをすべて使いこなすのはほぼ不可能と言えるため、自分が使いやすいと思うテクニカル分析を選ぶことが重要です。

そこで今回は、テクニカル分析の1つである上昇フラッグと下降フラッグについて詳しく見ていきましょう。

上昇フラッグとは

上昇フラッグとは、ローソク足の実体部分が長い大陽線を付けた後に、上値が切り下がってきているだけでなく、下値も切り下がっている状態です。

上値抵抗線のレジスタンスラインと、下値支持線のサポートラインの中でもみ合いますが、レジスタンスラインとサポートラインが平行で、為替変動が収束しないまま変動が続いているのが特徴です。

レジスタンスラインを上放れしたタイミングが買いのタイミングで、基本的に為替変動が上昇に向かう可能性が高いと言われています。

下降フラッグとは

下降フラッグとは、ローソク足の実体部分が長い大陰線を付けた後に、上値が切り上がってきているだけでなく、下値も切り上がってきている状態です。

上値抵抗線のレジスタンスラインと、下値支持線のサポートラインの中でもみ合いながらレジスタンスラインとサポートラインが平行で、為替変動が収束しないまま変動が続いているという流れは上昇フラッグと同じです。

サポートラインを下放れしたタイミングが売りのタイミングで、基本的に為替変動が下落に向かう可能性が高いと言われています。

上昇フラッグ出現時の取引方法とは

上昇フラッグ出現時の取引方法とは
基本的に上昇フラッグとは、1~3週間程度の上昇トレンドの中のもみ合い(小休止)期間であると言われています。

もみ合い期間を終えると、以前のトレンドに戻る可能性が高いと言われているので、いつもみ合い期間が終わるのか見抜くことが重要です。

為替変動が上値抵抗線であるレジスタンスラインを上抜けるタイミングに合わせて買いで取引に参加しますが、一時的な上昇となりやすいため、利益確定のタイミングを考慮しつつ取引を行う必要があるでしょう。

天井圏での上昇フラッグ

上昇フラッグは、上昇トレンドの最中に出現し、もみ合いながら再度上昇するものでしたが、天井圏で上昇フラッグが生じている場合には注意が必要です。

例えば、上昇フラッグが出現しているにも関わらず、為替変動が下値支持線であるサポートラインを下抜ける場合があります。

この場合には、上昇トレンドから下降トレンドに変化したことを意味していることが多く、深追いして逆指値で取引に参加した場合は、大きな損失を抱えてしまう可能性もあるので注意しましょう。

下降フラッグ出現時の取引方法とは

下降フラッグ出現時の取引方法とは

基本的に下降フラッグとは、1~3週間程度の下降トレンドの中のもみ合い(小休止)期間であると言われています。

もみ合い期間を終えると、以前のトレンドに戻る可能性が高いと言われているので、いつもみ合い期間が終わるのか見抜くことが重要です。

為替変動が下値支持線であるサポートラインを下抜けるタイミングに合わせて売りで取引に参加しますが、為替が急落した時に下降フラッグは出やすいとされているため、継続して下落することが多いので、じっくり確定のタイミングを探ることが重要と言えるでしょう。

底値圏での下降フラッグ

下降フラッグは、下降トレンドの最中に出現し、もみ合いながら再度下落するものでしたが、底値圏で下降フラッグが生じている場合には注意が必要です。

例えば、下降フラッグが出現しているにも関わらず、為替変動が上値抵抗線であるレジスタンスラインを上抜ける場合があります。

この場合には、下降トレンドから上昇トレンドに変化したことを意味していることが多く、深追いして逆指値で取引に参加した場合は、天井圏での上昇フラッグと同様大きな損失を抱えてしまう可能性もあるので注意しましょう。

フラッグの騙しに注意

フラッグの騙しに注意

天井圏での上昇フラッグや底値圏での下降フラッグだけに限らず、常にフラッグでは反対方向へのブレイクアウト(騙し)が発生する可能性があるので注意が必要です。

基本的にフラッグと反対方向のブレイクアウトは、トレンドが転換したことを意味するため、深追いは禁物です。

しかし、明確にトレンドが転換していない場合は、「騙しの騙し」となるケースがあります。

つまり、上昇フラッグで一時的に下値支持線であるサポートラインを下回ったものの、再度下降フラッグの上値抵抗線であるレジスタンスラインを上回った場合は、上昇トレンドが継続していることになります。

注意ポイント

トレンド転換の波にうまく乗ることができれば、大きな利益を得ることが期待できますが、明確なトレンド転換がない場合は「騙しの騙し」の可能性もあるので注意しましょう。

フラッグの利益確定のタイミング

フラッグの利益確定のタイミング

フラッグで利益を確定するタイミングは、天井圏の上昇フラッグの場合には、下値支持線であるサポートラインを下回った、また底値圏の下降フラッグの場合には、上値抵抗線であるレジスタンスラインを上回った時が1つのタイミングです。

しかし、より確実に利益を得るためには、フラッグだけでは、トレンド転換を見破ることができないので、ボリンジャーバンドや移動平均線、MACDを活用するのが一般的です。

例えば、上昇フラッグの上値抵抗線であるレジスタンスラインを上抜けた後、ボリンジャーバンドの収束、移動平均線が横ばいから下向き、MACDがゼロラインより上でデッドクロスしたまたはゼロラインを割るなどです。

このような状況が見られた場合には、上昇トレンドが下降トレンドに転換したことを意味します。

こうした状況では買いポジションを継続しても更なる利益は期待できないため、利益を確定した方が良いと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

テクニカル分析には、フラッグと似たような考え方のペナントという分析方法があります。

基本的な考え方は同じですが、フラッグはレジスタンスラインとサポートラインが平行に保たれ、その間で一定の為替変動が生じますが、ペナントはレジスタンスラインとサポートラインがクロスし、為替変動が収束するという違いがあります。

また、ペナントはチャートを見分けやすいものの、チャートを見分けづらいのがデメリットです。

例えば、上昇フラッグは、レジスタンスラインとサポートラインが右肩下がりであるため、一見下降トレンドにあるように見えます。

一方で、下降フラッグは、レジスタンスラインとサポートラインが右肩上がりであるため、一見上昇トレンドにあるように見えます。

ペナントもフラッグもチャートパターンによって使い分けることが重要ですが、トレンド転換したかどうかは、ペナントとフラッグだけでは分からないため、他のテクニカル分析を用いるなど工夫するようにしましょう。

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