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FXのフラクタルってどんな手法?フラクタルについて解説!

投稿日:2019年11月11日 更新日:

この記事の監修

株式会社インベストメントカレッジ 
吉田健吾

累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。

FXで予想精度を高めながら安定した利益を得る上で不可欠なのが、テクニカル分析です。

しかし、テクニカル分析と言っても100種類以上あるので、どの手法が自分に合っているか分からない人も多いと思います。

フラクタルもテクニカル分析の1つですが、どんな手法なのでしょうか?

そこで今回は、フラクタルとはどんな手法なのか、フラクタルについて解説します

FXのフラクタルってどんな手法?

FXのフラクタルってどんな手法?

FXでは、現在の為替が将来的にどう変動するか予想しながら取引することによって利益を得ます。

上がるかまたは下がるか当てるだけであれば、2分の1の選択なので勝率は50%ですが、確固たる根拠がないので50%を引き当てることもなかなか困難です。

そこで登場するのがファンダメンタルズ分析やテクニカル分析です。

ファンダメンタルズ分析は、通貨を発行している国の経済情勢や世界情勢などから相場の動きを予想します。

テクニカル分析は、チャートに現れているトレーダーの心理状態を読み解きながら相場を予想します。

フラクタルとはテクニカル分析の1つで、イギリスの気象学者ルイス・フライ・リチャードソンとフランスの数学者ブノワ・マンデルブロによって一般化された概念です

細かい部分だけを切り取っても、切り取った部分は全体に似ているという考え方で、FXと関係ありません。

しかし、FXにも応用できることから注目を集めています。

長い時間足と短い時間足をうまく使いこなす

FXのチャートに描かれるローソク足は、4時間足で4時間に1本、1時間足で1時間に1本描かれるなど、選んだ時間足によって描かれるチャートが異なります。

そのため、4時間足と1時間足が上昇しているのに対し、30分足や15分足が下落している状況では、買いでエントリーすべきか売りでエントリーすべきかの判断が難しくなります。

そこで登場するのがフラクタルです。

フラクタルでは、時間足を変えてチャートを見ながら、大きな変動の中に潜んでいる現在の小さな変動や現在の小さな変動から大きな変動に及ぼす影響を判断します

細かい部分と全体は同じになる、つまり、どの時間足でも値動きのパターンが同様になるというフラクタルの概念を駆使すれば、長い時間足から短い時間足の変化をいち早く捉える、トレンド転換にもいち早く気付くことができます。

フラクタルのメリット

フラクタルのメリット

フラクタルをFXのトレードに用いることには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

フラクタルの主なメリットは以下の2つです。

  • 初心者でも使いやすい
  • 予想精度が上昇する

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

初心者でも使いやすい

フラクタルは、時間足を変えてチャートを確認するだけで、特に難しい知識を必要としません。

そのため、FX初心者でも使いやすいことがメリットです。

例えば、4時間足でチャートを確認して上昇している場合には、1時間足、30分足と時間を変えながら他の時間足でも上昇しているか確認します。

他の時間足でも上昇している場合は、上昇に対する優位性が上がる(上昇を裏付ける根拠が増える)ため、どちらにエントリーすればいいか悩まずに済みます

また、条件が上昇と下落が合わさった状況は優位性が低いため、エントリーを控えるように心掛ければ無駄な損失を減らすことにもつながるでしょう。

予想精度が上昇する

例えば、テクニカル分析の1つのエリオット波動の理論を駆使してエントリーする場合は、上昇の大きい第3波を狙うのがポイントです。

しかし、日足では第3波で上昇している一方、1時間足では第2波の下落中、他の時間足も条件を満たしていない場合があります。

このような場合は、どのタイミングでエントリーすればいいか悩んでしまいますが、ここでフラクタルを用いれば予想精度を上げることが可能です。

例えば、5分足を見て第3波が現れると買いエントリーする根拠が増えます。

フラクタルを駆使することで予想精度が高くなるため、勝率も高く維持できるようになるでしょう。

フラクタルのデメリット

フラクタルのデメリット

フラクタルには、初心者でも使いやすい・予想精度が上昇するということがメリットですが、どんなデメリットがあるのでしょうか?

フラクタルの主なデメリットは以下の2つです。

  • フラクタル以外の知識も必要
  • どの時間足で相場が動くかは分からない

それぞれのデメリットについて見ていきましょう。

フラクタル以外の知識も必要

フラクタルは時間足を変えながら優位性が高いかどうかを判断する手法なので、フラクタルだけでは為替変動を予想できません

しかし、計算式を使うような難しい知識を身につける必要はなく、最低でも上昇トレンドや下降トレンドなど、相場がどんな状況にあるか理解しておくだけでも十分です。

ただし、エリオット波動やWボトムなど、他の手法の知識も身につけた方がより予想精度を高められるため、なるべく知識を多く身につけることをおすすめします。

どの時間足で相場が動くかは分からない

FXのトレードで主に使用する時間足は1分足・5分足・15分足・30分足・1時間足・4時間足・日足・週足・月足の10種類です。

短期的な為替変動は、世界中のトレーダーの取引によって生じます。

つまり、選ばれた数の多い時間足とテクニカル分析の方に変動が偏るため、どの時間足とどのテクニカル分析で取引しているのか見極める必要があります。

しかし、主に使用する時間足だけでも10種類あるので、トレードに使用されている時間足を見分けることはほぼ不可能です。

フラクタルは、優位性を高めることはできますが、勝率を100%にできる手法ではないので注意しましょう。

複数の手法を用いることが重要

複数の手法を用いることが重要

現在生じている為替変動がどの時間足とどのテクニカル分析を使って生じているものかを判断することは困難です。

しかし、複数のテクニカル分析をトレードに用いることで、より正解に近づくことはできます

例えば、価格の方向性が分かるトレンド系の手法である移動平均線やボリンジャーバンド、現在の為替が買われすぎ・売られすぎなのかが分かるオシレーター系の手法であるRSI、MACDなどです。

どれを選んだから正解というわけではありませんが、数多くあるテクニカル分析の中から自分に合う取引手法を見つけて組み合わせれば、安定した利益を得ることが期待できるでしょう。

まとめ

まとめ

フラクタルはテクニカル分析の1つですが、優位性が高いか判断するものなので単体では使用できません。

フラクタルを駆使するには、最低でも上昇トレンドや下降トレンドといった相場がどんな状況にあるのか判断できる知識が最低限でも必要です

他にもエリオット波動やWボトムなどのテクニカル分析の知識を身につければ、より予想精度を高めることが期待できますが、自分の選んだ時間足通りになるとは限りません。

他の手法も組み合わせながら、より優位性が高い状況でエントリーすることを心掛ければ、無駄な損失を抱えることを防いで安定した利益が期待できるでしょう。

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