
株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
あなたはFXの取引可能な時間帯はご存知ですか?
結論からお話すると、FXは平日なら24時間いつでも取引が可能です。
いつでも取引が出来るというのも、FXの大きな魅力のひとつですね。
しかし、FXにおける取引時間の注意点や基本的な情報を知らないと、後のリスクに繋がってしまいます。
そこで今回はFXの取引可能な時間帯だけでなく、基本的な注意点などについてお話をします。
FXや投資初心者の方に向けて、出来るだけカンタンに解説させていただきます!
Contents
FXは基本的に平日なら24時間いつでも取引ができる!
FXの取引は平日なら24時間いつでも行うことができます。
対して、通常の株式投資の取引時間は平日9時〜15時(プラス昼の休場時間)が基本です。
こうして比較してみると、いつでも取引が可能なFXはとても便利で助かります。
FXは基本的に土日の取引はできない
FXは基本的に土日はどの時間も取引ができません。
これは、主要市場がどこも閉まってしまうという性質があるからです。
正確には時差の関係で月曜午前7時前後〜土曜午前7時前後と覚えておきましょう。
米国サマータイム(夏時間)時の変化
FXの取引でよく耳にする「米国サマータイム」という言葉があります。
サマータイム(Summer Time)とは夏期になると、時間を繰り上げる制度のことです。
夏時間ともいいます。
なお、アメリカがサマータイムの時期は、時間が1時間前倒しになります。
つまり、サマータイム時には、取引が出来る時間帯が変更となるのです。
■サマータイム時の取引時間:月曜午前6時前後〜土曜午前6時前後
また、開始時間と終了時間はFX会社によっても多少のズレがあります。
そのため、正確な取引時間は、取引をするFX会社で確認をするのがベターです。
FXが24時間取引可能なのはなんで?
FXの取引が24時間行える理由を知っておきましょう。
例えば、株式の場合、日本の株は日本の市場が動いている時間帯しか取引ができません。
しかし、FXの場合は世界中で同時に色々な人が取引をしています。
つまり、世界中で外国為替市場が動いているのです。
そのため、日本の市場が閉まったら、次はロンドン市場で取引をする。
というようなことが可能なのです。
ただし、トレーダーとして「今はどこの市場で取引をしよう。」という選択は不要です。
それは、株式のように取引所があるわけではないからです。
FXの場合、銀行などの金融機関同士がネットワークを繋いで取引をしています。
それを外国為替市場と呼んでいるのです。
また、FXが土日に取引ができないのも同様の理由です。
ポイント
世界中問わず、土日は世界中の金融機関が休みとなるため、取引ができないのです。
FXは取引時間によって盛り上がり方が変わる!
FXの取引は時間によって動き方、盛り上がり方が変わります。
特徴をまとめると、以下のようになります。
- 複数の市場が空いている時間:ユーザーが増加し、盛り上がる。
- 主要な市場が閉まっている時間:ユーザーが減少し、動きが鈍くなる。
こういった特徴を掴んでおくことも、取引においてはとても大切です。
世界三大為替市場とは?
FXの取引時間毎の特徴を把握したら、次は三大為替市場を把握しましょう。
【世界三大為替市場】
- 東京市場
- ロンドン市場
- ニューヨーク市場
上記が世界三大為替市場と呼ばれています。
世界三大市場の特徴を知ろう!
FXの取引時間と合わせて、世界三大市場の特徴も知っておきましょう。
- 東京市場の取引時間帯:値動きが比較的に緩やか。
- ロンドン市場の取引時間帯:比較的盛り上がりやすい。
- ニューヨーク市場の取引時間帯:流動性が高く、値動きも大きいことが多い。
上記のような主要市場が閉まっている時間帯は、全体的に動きが緩やかになります。
このように、それぞれの市場の特徴を把握しておくことも、FXでは大切なことです。
時間毎の値動きの特徴を知ろう!
FXの取引では、時間毎にどんな特徴があるのかを知っておきましょう。
次の項目からは、日本時間に合わせて、それぞれの時間帯の特徴を解説していきます。
■6時~8時:オセアニア時間
日本時間の6時〜8時頃は、FXでオセアニア時間と呼ばれる時間帯です。
オセアニア時間:ニュージーランドやオーストラリアの市場が動いている時間帯。
オセアニアの市場は主要取引所ではありません。
それに加え、主要取引所のひとつのニューヨーク市場の閉場の直後の時間帯です。
そのため、基本的にこの時間帯の動きは、あまり大きくありません。
ただし、月曜の朝のオセアニア時間には注目しておきましょう。
週末に大きなニュースなどがあった場合、オセアニア時間でのレートの変動が大きくなるからです。
週明けの6時〜8時はこの取引時間帯に注目するようにしておきましょう。
■8時~15時:東京時間
日本時間の8時〜15時頃は、FXで東京時間と呼ばれる時間帯です。
東京時間:日本・香港・シンガポールなどのアジア人が活動する時間帯。
アジア人が活動をスタートすると、取引が活発になり始めます。
特に5日・10日の付く日(通称:ゴトー日)には、決済日になっている日本企業が多いです。
そのため、ゴトー日には海外への支払いとしてドルが多く変われる傾向にあります。
ただし、10時過ぎ頃から緩やかな値動きになることが多いです。
これをレンジ相場(決まった範囲の中で上下する相場のこと)と言います。
ポイント
三大為替市場の中で最もレンジ相場になることが多いのが東京市場です。
■15時~21時:欧州時間
日本時間の15時〜21時頃は、FXで欧州時間と呼ばれる時間帯です。
この時間はヨーロッパ市場の取引が活発になる時間帯です。
この時間帯を欧州時間と呼びます。
実際にはロンドン市場での取引が圧倒的に多いのが現状です。
17時にロンドン市場が開場してからは「ロンドン時間」と言ってもいいほどです。
それくらい、欧州時間の取引量はロンドン市場に偏っています。
ユーロやポンドなどの欧州通貨が活発に取引される時間だと認識してください。
ポイント
ユーロ圏の経済指標などの発表がある際には、特に活発な動きが見られます。
■21時~6時:ニューヨーク時間
日本時間で21時〜翌6時までをニューヨーク時間と呼びます。
21時を過ぎるとニューヨーク市場が開きます。
すると、アメリカからのトレーダーが増え、取引の盛り上がりがピークに達します。
特に21時〜2時頃の時間帯はロンドン市場とニューヨーク市場が同時に開いている時間帯です。
この時間帯はFX取引の時間帯の中で最も動きが活発になる時間帯になります。
2時を過ぎるとロンドン市場は閉まるので、値動きが落ち着くケースが多いです。
ただし、アメリカの経済指標が発表される際には、この時間も活発な動きが見られるのが特徴です。
土日の為替の動きについて
FXは基本的に土日の取引はできません。
しかし、実際にはわずかに動いている為替もあります。
それは、中東に日曜ではなく金曜が休みの国があるからです。
そのため、実は土日でも市場が開いており、為替取引が可能です。
とはいえ、多くのFX会社がこの取引に対応していません。
それに加えて、中東の人も為替取引を活発に行わない傾向にあります。
そのため、いずれにしても土日の為替はほとんど動きません。
ただし、週末に大きな事件、出来事が起こったりした場合は、大きな動きがあります。
注意ポイント
この中東の動きを読むのは、なかなか難しいのが現状です。
そのため、初心者の方は基本的に土日の取引はできないという認識で問題ありません。
FXの取引ができないシーズンについて
ここまではFXにおける取引時間を中心に解説をしてきました。
次は取引が出来ない時期をシーズン毎にご紹介します。
取引が出来ないシーズンとして特徴的なのは、年末です。
①クリスマス
海外ではクリスマス当日はお休みにするのが一般的です。
この文化は当然、為替にも影響があります。
なんとクリスマスに市場が空いているのは日本だけなんです。
12月25日が平日の場合、東京外国為替市場は7時〜15時まで取引が可能です。
ただし、クリスマス当日が土日の場合は休日扱いなので、当然お休みになります。
日本と外国とでは、クリスマスを重要視する感覚が大きく異なります。
クリスマスは平日でも取引が出来ない市場がほとんどだということは覚えておきましょう。
②大晦日~正月
大晦日が平日であれば、通常通り取引が可能です。
ただし、FX会社によってバラつきがあります。
そのため、詳細は取引先のFX会社で確認をするのがベターです。
また、元日は平日でも取引が出来なくなります。
これは日本だけでなく、世界中の市場が休場となるためです。
まとめ
今回はFXの取引可能な時間帯や注意点などについてお話をしました。
今回お話した内容は、どれもFXにおける基礎的な情報ばかりです。
しかし、これらの知識を知らないと、取引におけるリスクが生じてしまう大切な情報ばかりです。
特にFX初心者の方は、正しい知識を身につけることはとても大切です。
今回お話した内容を深く理解していただき、今後のFX・投資に役立てていただければ幸いです。