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FXで含み損を抱えた場合どう対応すべき?適切な対応方法とは

投稿日:2019年8月23日 更新日:

この記事の監修

株式会社インベストメントカレッジ 
吉田健吾

累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。

FXで取引している人の中には、含み損を抱えていてポジションを持ち続けることによってトレンドが変わるのを待つべきか、早めに損切りすべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

含み損の対応を誤った場合には、無駄に損失が大きくなってしまうので注意が必要です。

そこで今回は、FXで含み損を抱えた場合にはどう対応すべきか、適切な対応方法について解説します

FXで含み損を抱えるのは当たり前

FXで含み損を抱えるのは当たり前

FXでは現在の為替と比べて将来的に為替が上がるか下がるか予想しながら取引することで差益を得ます。

単純に上がるか下がるか予想するだけなので正解する確率は50%ですが、含み損を抱える確率も50%と思っている人も多いのではないでしょうか?

しかし、FXにはスプレッドという事実上の手数料が存在しており、買いポジションの価格および売りポジションの価格には差が設けられています。

各FX業者でスプレッドの設定は異なっており、主要通貨はスプレッドが狭く設定されているのが一般的です。

スプレッドは必ず設けられているので、100%含み損を抱えた状態で取引がスタートします

FXで継続的に安定した利益を得るには、含み損を抱えた状態でスタートする取引をうまく利益に変えられるかが重要と言えるでしょう。

含み損や含み益は決済して初めて現実になる

含み損や含み益は決済して初めて現実になる

FXで取引をしている人の中には、「まだ利益が大きくなる可能性がある」という理由から、含み益のままでポジションを持ち続ける人がいます。

このような人は、「含み益=利益」と考えている人が多いですが、利益は決済して初めて確定するものであるため、ポジションを決済していない含み益は利益ではありません

トレンド転換で含み益が含み損に変わる可能性もあるため、ポジションを決済することが重要です。

一方で、「含み損は決済しなければ損失が確定しないのでそのままポジションを持ち続けてもいいのでは?」と考えている人もいると思います。

確かに含み損は決済しなければ損失は確定しませんが、含み損も損失が生じていることと同じです。

含み益は決済のタイミングを誤っても、同値撤退することで損失を抱えることはありませんが、含み損はタイミングを誤ってしまうと損失が大きくなる可能性があります。

そのため、含み損はどのように対応するかがとても重要と言えるでしょう。

含み損の適切な対応方法

含み損の適切な対応方法

含み損が生じていてもトレンド転換によって含み益に変わる可能性もありますが、予想が外れている状況で含み損が生じているのが一般的なので期待は薄いと言えます。

含み損を抱えている状況では、いかに含み損を拡大させないかが重要と言えますが、どう対応すればいいのでしょうか?

含み損の適切な対応方法は以下の5つです。

  • 損切りのラインを決めておく
  • 含み損の負担が大きい場合は全て決済する
  • 一部を決済して証拠金維持率を上げる
  • トレンド転換するまで静観する
  • ナンピンして取得単価を下げる

それぞれの含み損の対応方法について見ていきましょう。

損切りのラインを決めておく

FXで抱えている含み損は、大きくなればロスカットによって強制決済されてしまいます。

そのため、ロスカットによる強制決済の損失に耐えられないのであれば、自分が許容できる損失がどの程度なのかを確認し、逆張りなどで損切りのラインを設定しておくことが重要です。

そうすれば、ロスカットで証拠金の大半を失うということはなくなります。

そのため、早く損切りすればある程度の証拠金を手元に残した状態を維持できるので、一度の失敗だけでFXから撤退ということもなく、失敗を次に活かして再出発しやすいと言えるでしょう。

含み損の負担が大きい場合は全て決済する

FXで継続的に安定した利益を得るには、平常心を保ちながら変動を冷静に分析することが重要です。

しかし、含み損を抱えている状況では、日々変動している含み損に意識が傾いてしまうため、冷静に分析できなくなる可能性があります。

含み損の精神的な負担が大きくなって冷静な取引が困難になった場合には、一度決済して損失を確定させてしまうことも重要です

そうすれば、含み損の日々の変動に意識が傾いてしまうことを防げるため、冷静に相場を分析しながら安定した利益を得られることが期待できるでしょう。

一部を決済して証拠金維持率を上げる

含み損を抱えていても、トレンドが転換すれば含み損が含み益に変わる可能性があります。

しかし、含み損が大きくなれば証拠金維持率が下がってロスカットが生じやすくなるので注意が必要です。

そのような場合は、抱えている含み損の一部を決済して現金化することで証拠金維持率を上げるという選択肢もあります。

FXの為替変動はどちらか一方に変動するものではなく、トレンドの転換を繰り返すものです。

含み損のポジションを一部決済して証拠金維持率を高めることでロスカットを乗り切れば、トレンド転換によって損失を最小限に抑えられる可能性があります。

しかし、トレンド転換しなかった場合にはロスカットを迎えることになるので、チャート分析をしっかり行いましょう。

トレンド転換するまで静観する

含み損を抱えていても証拠金維持率に余裕がある場合は、損切りや一部決済などをせずにトレンド転換するまで静観するという選択肢もあります。

全てを損切りしたタイミングがトレンド転換する直前だった場合には、無駄な損切りで終わる可能性があります。

FXではジタバタするのではなく静観して傷口を広げないようにすることも重要です

この方法が利用できるのは、資金が多く証拠金維持率が高い場合やレバレッジを低く設定して取引している場合に限られます。

資金が少なくレバレッジを高く設定している場合は、静観することで含み損が拡大してロスカットに一直線に向かう可能性があるので注意しましょう。

ナンピンして取得単価を下げる

FXで含み損を抱えている場合は、ナンピンして買い下がるまたは売り上がることも1つの対応方法です。

例えば、1通貨100円で買いポジションを持ったにもかかわらず、96円まで下がったとします。

96円まで下がった後にトレンド転換で少しずつ為替が上がってきた状況で、ナンピンしていなかった場合は100円まで戻るのをひたすら待たなければなりません。

しかし、96円のタイミングで同じ量ナンピンしていれば、98円までポジションを下げることになります。

そうなると、半値戻しで含み損を解消できるようになるため、元のポジションだけの状況と比較すると含み損を解消しやすくなったと言えます

ただし、ナンピンするにはより多くの証拠金が必要になるだけでなく、ナンピンするタイミングが重要です。

ただナンピンすればいいというわけではないので、トレンド転換するタイミングをしっかり探しましょう。

まとめ

まとめ

FXでは、スプレッドと呼ばれる事実上の手数料が存在しています。

スプレッドはFX業者で異なっているほか主要通貨は比較的スプレッドが狭くなっているという特徴がありますが、スプレッド分の含み損を抱えた状態で取引がスタートするという状況に変わりありません。

含み益を抱えている場合には決済するタイミングを誤っても、最悪同値撤退すれば損失が生じるということはありませんが、含み損はそうとは言い切れません。

決済のタイミングを誤った場合には損失を拡大させることになるため、損切りのラインを決めておく・含み損の負担が大きい場合は全て決済するなど、含み損の対策を事前に練っておきましょう

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