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FXで証拠金がマイナス?マイナスになる仕組みを解説

投稿日:2019年12月23日 更新日:

この記事の監修

株式会社インベストメントカレッジ 
吉田健吾

累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。

FXにはロスカットと呼ばれる強制決済の仕組みが導入されているため、大きな為替変動が生じた場合でも証拠金以上の損失を防ぐことが可能です。

そのため、「FXで証拠金がマイナスになるということはあり得ない」と思った人が多いかもしれませんが、マイナスになる可能性はあります。

なぜ、ロスカットがあってもマイナスになるのでしょうか?

そこで今回は、FXで証拠金がマイナスになる仕組みについて解説します

FXでは証拠金がマイナスになる?

FXでは証拠金がマイナスになる?

国内のFX業者では、レバレッジを効かせることで取引に必要な証拠金を最大25分の1に抑えることが可能です。

しかし、レバレッジを効かせた取引では、証拠金以上の損失が生じる可能性が高くなるため、ロスカットと呼ばれる仕組みが採用されています。

ロスカットとは、証拠金以上の損失が生じないよう、FX業者が事前に定める一定の損失が生じた場合に強制決済する仕組みです。

このロスカットによってトレーダーは証拠金以上の損失が生じないようになっていますが、絶対に生じないとは言い切れません。

なぜ、生じないとは言い切れないのでしょうか?

その理由について詳しく説明します。

FXで証拠金がマイナスになるケース

FXで証拠金がマイナスになるケース

国内のFX業者を利用していれば、ロスカットの仕組みが必ず採用されているため、万が一急な為替変動が生じてもロスカットによる強制決済が適用されるのが一般的です。

しかし、以下のようなケースでは、ロスカットが正常に作動しない可能性があるので注意が必要です。

  • FX業者のシステムにトラブルが生じるケース
  • 急な変動によってロスカットが作動しないケース

それぞれのケースについて見ていきましょう。

FX業者のシステムにトラブルが生じるケース

FXのトレードでは、FX業者が提供するシステムを使います。

しかし、サーバーに何らかの不具合が生じた場合は、その間全くトレードを行うことができません。

その間に、為替変動が自分にとって都合の悪い方向に生じた場合には、システムトラブルが復旧した時には証拠金がマイナスになっている可能性があります。

「そのようなトラブルが生じた場合にはFX業者が補償してくれるのでは?」と思っている人もいるのではないでしょうか?

余程のトラブルの場合は、一部補償してくれる可能性があるかもしれませんが、基本的にはあり得ません

口座開設時の契約書には、システムトラブルが生じる可能性について記載されているのが一般的です。

システムトラブルが生じた場合は、証拠金がマイナスになる可能性が高いので注意しましょう。

急な変動によってロスカットが作動しないケース

基本的にロスカットは正常に作動しますが、急な為替変動が生じた場合にはうまく作動しない可能性があります。

例えば、リーマンショックや2019年の年初に生じたフラッシュクラッシュなどの場合にはロスカットが正常に作動せず、証拠金以上の損失が生じたと言われています。

証拠金以上の損失が生じた場合はFX業者からマイナス分を請求されることに

すぐに準備できる金額ではない場合は、借金して返済することになるので注意しましょう。

証拠金がマイナスになるのを防ぐ方法5選

証拠金がマイナスになるのを防ぐ方法5選

証拠金がマイナスになった時に、自己資金で補うことができれば問題ありませんが、資金が不足している場合には借金することになります。

証拠金がマイナスになるのを防ぐ方法はないのでしょうか?

証拠金がマイナスになるのを防ぐ方法として以下の5つが挙げられます。

  • レバレッジを低く設定する
  • ポジションをなるべく持ち越さない
  • 事前に損切りを設定しておく
  • ゼロカットシステムを活用する
  • システムの強い業者で取引する

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

レバレッジを低く設定する

レバレッジを高く設定している場合には、為替変動に対する損失が大きくなりやすいため、急な為替変動が生じた時のリスクが大きくなります。

そのため、レバレッジを低く設定して取引していれば、急な為替変動が生じてロスカットが正常に作動しなかった場合でも、ある程度のリスクを抑えることが可能です。

レバレッジを低く設定する方法以外にも、自己資金に占めるポジションの割合を減らして、証拠金維持率を高く保つという方法もあります。

どちらの方法も取引に必要な資金が多くなりますが、マイナスになることを防ぐためには仕方がないと言えるでしょう。

ポジションをなるべく持ち越さない

急な為替変動は、取引量が少なく板が薄くなっている日本人が寝ているオーストラリアの時間帯に生じるケースが多いと言われています。

また、土日にテロや戦争などによって地政学的リスクが高まった時に、月曜の取引開始から大きく為替変動が生じるケースも。

どちらのケースも、ポジションをその日のうちに解消しておくことで急な為替変動から身を守ることが可能です。

ポジションを持ち越すのではなく、なるべくその日の間に解消するように心掛けることで証拠金以上のマイナスになることを防ぐことができるでしょう。

事前に損切りを設定しておく

ロスカットが正常に作動しなかった場合でも、事前に損切りを設定しておけば、その価格に到達した場合には損切りが作動します。

つまり、ロスカットを損切りの手段として活用するのではなく、しっかりと自分で損切りを設定するように心掛ければ、証拠金がマイナスになることを防ぐことが可能です。

損切りの設定ラインは人それぞれです。

ただし、損小利大という投資の格言があるように、損失を最小限に抑えるように心掛けることがFXで成功するための近道と言えるでしょう。

ゼロカットシステムを活用する

ゼロカットシステムとは、ロスカットとは異なり、証拠金が0になるのと同時に強制決済を行う仕組みのことです。

しかし、ゼロカットシステムは日本のFX業者では採用されていません。

ゼロカットシステムを活用する際は海外のFX業者の口座を開設する必要があります。

また、ゼロカットシステムでは、万が一証拠金以上にマイナスが生じても、マイナス分を切り捨ててくれます

証拠金以上にマイナスが生じることはないため、安心して取引したい人にはゼロカットシステムがおすすめと言えるでしょう。

システムの強い業者で取引する

システムのトラブルが生じた場合も、トラブルが生じている間に証拠金がマイナスになる可能性があると言いました。

しかし、このようなトラブルはシステムの強い業者で口座を開設すれば、リスクをしっかり抑えることが可能です。

システムの強い業者を選んでいても、ハッキングによってシステムトラブルに陥る場合があります

そのようなケースではシステムの強いFX業者を選んでいても避けることはほぼ不可能です。

どうしてもシステムトラブルのリスクを抑えたい時は、システムトラブルが生じた場合の補償に関する記載があるFX業者を選ぶのも1つの方法と言えるでしょう。

まとめ

まとめ

通常、FXのトレードをしている分には、ロスカットが正常に作動するため、証拠金以上のマイナスが生じることはありません。

しかし、急に大きな為替変動が生じた場合やFX業者のシステムトラブルが生じた場合には証拠金がマイナスになる可能性があります。

証拠金がマイナスになることは防ぐことが可能です

トレードの際にはレバレッジを低く設定する・ポジションをなるべく持ち越さないなどを心掛ければ安定した利益が得られるでしょう。

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