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FXのロスカットとは?ロスカットを分かりやすく解説

投稿日:2019年11月15日 更新日:

この記事の監修

株式会社インベストメントカレッジ 
吉田健吾

累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。

FXでは、レバレッジを効かせた取引によって自己資金以上の取引ができるため、入金した証拠金以上の損失が生じる場合があります。

そこでトレーダーを守るために登場するのがロスカットです。

そこで今回は、FXのロスカットとはどんなものなのか、ロスカットについて分かりやすく解説します

FXのロスカットとは?

FXのロスカットとは?

株式投資や金投資などの現物取引では、株価や金の価格が下がっても、購入した金額以上の損失が生じることはありません。

しかし、FXでは、レバレッジと呼ばれる仕組みによって自己資金以上の取引を行うことが可能です。

例えば、1通貨100円の通貨を1万通貨取引する際は、100円×1万通貨なので100万円の資金が必要ですが、レバレッジを25倍にすれば25分の1の4万円あれば取引できます。

つまり、レバレッジを活用すれば自己資金を最大25分の1にできる、利益を最大25倍になるというメリットがある一方、損失も最大25倍になるというデメリットが

そこで登場するのがロスカットです。

ロスカットとはどのような仕組みなのでしょうか?

ロスカットとはトレーダーを守ってくれる仕組み

ロスカットとは、急な変動が生じた場合に、強制的に損切りすることでトレーダーを大きな損失から守ってくれる仕組みです。

例えば、レバレッジ25倍の証拠金4万円で、1通貨100円の通貨を1万通貨保有します。

通貨の100円から99円になったとすると、通常は100万円が99万円になるので1万円の損失です。

しかし、レバレッジ25倍では損失も25倍なので25万円の損失に。

そうなると、証拠金が4万円なので差額の21万円を振り込まなくてはなりません。

ところが、ロスカットを導入しているFX業者でトレードしていれば、FX業者があらかじめ設定している証拠金維持率を下回ることで、ロスカットによって強制決済されます。

そのため、証拠金以上の損失が発生しないのでトレーダーも安心しながらトレードできることが特徴と言えるでしょう。

ロスカットのメリットとデメリット

ロスカットのメリットとデメリット

メリットとは

ロスカットのメリットは、損失を最小限に抑えてくれることです。

通貨は、株式投資の投資対象である株価とは異なり、そこまで大きな変動が生じるものではありません。そのため、レバレッジを効かせた取引が必須と言えます。

しかし、先ほども触れたように、レバレッジを効かせることで自己資金を最大25分の1にできる、利益を最大25倍にできるというメリットがある一方、損失も最大25倍になるというデメリットが。

FXでは大きな為替変動が生じることは基本的にありませんが、地政学的リスクが高まった、経済情勢が悪化したなどの為替変動に影響を与える事態が発生すると、大きな為替変動が生じます

チャートを見ている間に生じた時は損切りして対応できますが、寝ている間に生じた時はすぐに損切りできないため、大きな損失を抱える場合も。

しかし、寝ている間に大きな為替変動が発生しても、ロスカットを導入しているFX業者でトレードしていれば強制的に損切りしてくれるため、損失を最小限に抑えることができるでしょう。

デメリットとは

ロスカットとは、大きな為替変動が生じた場合に、強制的に損切りすることでトレーダーの損失が大きくなることを未然に防いでくれますが、必ず防いでくれるとは限らないことがデメリットとして挙げられます。

ロスカットは自動的に行われますが、一気に値が飛ぶような為替変動の際は、ロスカットが間に合わず、想定外の価格で約定される可能性があります。

例えば、フラッシュクラッシュが発生するとロスカットが正常に発動しません。

フラッシュクラッシュとは、市場の休場日や取引量が少なく板が薄い時間帯に発生する仕掛け売りで為替が大きく変動することです。

2019年1月3日の午前7時、東京市場が「三が日」で休場している時に起きたフラッシュクラッシュでは、ドル円が108円を割り込んで一気に104円台後半に突入しました。

このようなケースでは、ロスカットが正常に発動せず、証拠金以上の損失が生じてしまい、FX業者からマイナス分の入金を求められることになる可能性もあるので注意が必要です。

レバレッジとロスカットの関係

レバレッジとロスカットの関係

FX業者によってロスカットが発動する証拠金維持率は異なっています。

そのため、一概にレバレッジ何倍、証拠金維持率がどれくらいであれば問題がないと言い切れません。

そこで、証拠金維持率が50%になった時にロスカットされるFX業者、レバレッジ25倍で1通貨100円の通貨を取引した時に、いくらの下落でロスカットされるかまとめると以下の通りです。

  • 1倍:0円(-100%)
  • 2倍:51.02円(-49.0%)
  • 5倍:81.63円(-18.4%)
  • 10倍:91.84円(-8.2%)
  • 25倍:97.96円(-2.0%)

レバレッジ1倍であれば、価格が0円になる100%の下落率であっても、ロスカットになることはありません。

しかし、2倍になると現在の価値の半分程度になるとロスカットが発動します。

一方、レバレッジ25倍になると98円と、わずか2%の下落でもロスカットが発動します。

フラッシュクラッシュでは2%の下落は容易に発生するため、ロスカットで無駄な損切りを増やさないように注意しましょう。

ロスカットと向き合う方法2選

ロスカットと向き合う方法2選

ロスカットとは、トレーダーを大きな損失から守る仕組みですが、証拠金維持率が高く設定されているFX業者では、無駄な損切りが増えてしまうだけなので注意が必要です。

では、ロスカットとはどのように向き合えばいいのでしょうか?

ロスカットとうまく向き合う方法は以下の2つです。

  • レバレッジの管理を徹底する
  • 海外のゼロカットシステムを検討する

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

レバレッジの管理を徹底する

レバレッジ25倍では損切りされる可能性が高くなりますが、レバレッジ倍率を低くすることで損切りされるリスクを抑えることが可能です。

少ない自己資金でも効率良く利益を得られるように、普段はレバレッジ25倍で取引しても問題ありません。

しかし、地政学的リスクが高い時や大きな市場が休場の時は、ロスカットリスクが高いので注意が必要です。

そのため、そのような状況の時にはレバレッジ25倍ではなくレバレッジを低く設定して、無駄な損切りを防ぎながら取引するように心がけましょう。

海外のゼロカットを検討する

日本のFX業者にはロスカットが導入されていますが、海外のFX業者にはロスカットではなくゼロカットが導入されている場合があります。

ロスカットとは、FX業者が設定している証拠金維持率に達した時点で強制的に損切りする仕組みですが、ゼロカットとは、証拠金を上回る損失が生じた時でも損失を補わなくて済むという仕組みです。

ゼロカットは証拠金以上の損失が生じることはないため、フラッシュクラッシュでうまくロスカットが発動しなかった時に、証拠金を上回る損失を補わなくてはならないリスクを抑えたい人に適していると言えるでしょう。

まとめ

まとめ

FXは、レバレッジを効かせることによって少ない自己資金でも効率良く利益を得られます。

しかし、レバレッジを効かせることで、大きな損失を抱えるリスクが高くなります。そこで登場するのがロスカットです。

ロスカットとは、レバレッジを効かせた取引で、トレーダーが大きな損失を抱えないように強制的に損切りしてくれる仕組みです

ロスカットには、損失を最小限に抑えられるというメリットがある一方で、無駄に損切りが増えるというデメリットがあります。

無駄な損切りを繰り返すことで損失を増やさないためにも、レバレッジ管理を徹底するといったように、うまくロスカットと向き合うことを心がけましょう。

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