株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
土日は市場が休みなのでFXの取引はできません。
そのため、土日に地政学的リスクが高くなった、または要人発言があった場合は月曜日の取引開始から市場が大きく荒れることになります。
週末はポジションを持ち越さないと心がける人も多いと思いますが、何時までに決済すればいいのでしょうか?
そこで今回は、FXは何時から何時まで取引できるか、FXの取引時間について分かりやすく解説します。
Contents
FXは何時から何時まで取引できる?
FXは世界中にある市場が少しずつ時間をずらしながら開場と閉場を繰り返しているため、土日を除いて24時間取引可能です。
月曜日の開始時間、金曜日の終了時間は、1週間の始まりと終わりであるため、他の曜日と取引時間が異なっています。
ただ単に取引時間が異なるだけであれば大きな問題になりませんが、月曜日の開始時間は週末に生じたイベントの影響を受ける、金曜日の終了時間は月曜日に持ち越さないための決済期限となります。
月曜日の開始時間と金曜日の終了時間は、リスクを少しでも抑える上で重要な時間なので、何時から何時までなのかしっかり確認しておくことが重要です。
何時から何時まで取引できるかはFX業者ごとに異なる
何時から何時まで取引できるか確認すると言っても、取引できる市場が限られているため、どのFX業者も同じと考えている人も多いのではないでしょうか?
ところが、FX業者ごとに何時から何時まで取引できるか異なります。
日本のほとんどのFX業者は月曜日の7時から取引開始ですが、サクソバンク証券は3時、IG証券は6時からです。
また、ほとんどのFX業者は土曜日の7時まで取引していますが、一部のFX業者は6時に取引を終了します。
1週間の取引終了時間はFX業者による大きな差はありませんが、1週間の取引開始時間はFX業者による差が大きいと言えます。
週明けの月曜日は週末に起きたベントの影響を受けて、大きな為替変動が生じる可能性が高いという特徴があります。
そのため、速やかな損切りが必要になった場合には、取引開始時間が早いFX業者の方が有利と言えるでしょう。
サマータイムは1時間ずれる
ほとんどのFX業者の月曜日の取引開始時間は7時、土曜日の取引終了時間は7時ですが、FX業者によってはサマータイムを反映させて1時間ずらすFX業者もあります。
つまり、月曜日の取引開始時間を6時、土曜日の取引終了時間を6時にずらすということです。
しかし、サマータイムの導入されるタイミングは各地域で以下のように異なるため、注意が必要です。
- アメリカ:3月第2日曜日~11月第1日曜日
- ヨーロッパ:3月最終日曜日~10月最終日曜日
- オーストラリア:10月第1日曜日~4月第1日曜日
- ニュージーランド:9月最終日曜日~4月第1日曜日
このように地域によって異なるので何時から何時まで取引できるのか、自分の使っているFX業者のホームページでいつからサマータイムが適用されるのか確認しておきましょう。
FXで取引できない日はある?
FXが何時から何時まで取引できるか分かったところで、FXには取引できない日があるのか気になって人もいるのではないでしょうか?
FXで取引できない日は以下の3つです。
- 土曜日と日曜日
- クリスマス
- 大晦日~正月
それぞれの詳細を見ていきましょう。
土曜日と日曜日
土曜日と日曜日は市場が休んでいるので取引できないのが一般的ですが、中東には休みが他の国とは異なっているといった理由で土曜日と日曜日でも取引できる国があります。
しかし、だからといって、日本のFX業者が取引に対応しているわけではないため、やはり土曜日と日曜日に取引できません。
「中東の国の人が有利なのでは?」と思っている人もいるかもしれませんが、現地ではほぼ取引が行われていないため、大きな為替変動が生じることは極めて稀です。
そのため、土日は休みと考えて、過去のトレードを振り返る、週明けからどのような戦略でエントリーするかをじっくり考える時間にしましょう。
クリスマス
日本人にとってクリスマスはイベントではあるものの、土日や祝日出ない限りは休みではありません。
しかし、日本を除くほとんどの国が「クリスマス=休み」です。
そのため、このクリスマスをどう扱うかはFX業者ごとに異なります。
例えば、東京市場の取引時間だけ取引を行う、またはいくら日本が平日でも1日中取引できないなどです。
FX業者によって対応が異なるため、クリスマスは何時から何時まで取引を行っているのか、クリスマスはそもそも取引を行っているのか、自分の使っているFX業者のホームページで確認しておきましょう。
大晦日~正月
正月は世界中の市場が休みなので、土日と同様に取引できません。
しかし、大晦日は特別な理由がない限りは取引可能です。
取引できると言っても、通常通りの時間かどうかは各FX業者で異なります。
特別なタイムスケジュールになっている可能性もあるため、自分の使っているFX業者のホームページで確認しておくことをおすすめします。
この時期は取引参加者が少なく大きく相場が動くことはありません。
しかし、2019年1月3日には取引参加者が少ないタイミングを狙ったフラッシュクラッシュが発生して大きな損失を出した人もいます。
このように取引参加者が少ないとリスクが高くなるため、年末年始はポジションを減らす、新規にポジションを持たないなどリスク管理を徹底しましょう。
月曜日と金曜日の取引のポイント
FXは、24時間取引できると言っても、開いている市場によって取引通貨量や取引参加者が大きく異なります。
日本時間の17時頃のロンドン時間や22時頃のニューヨーク時間には、取引通貨量・取引参加者ともに大きくなることで為替変動も大きくなるため、この時間帯に取引することをおすすめします。
では、1週間の始まりである月曜日、1週間の終わりである金曜日はどのように取引すればいいのでしょうか?
月曜日と金曜日の取引のポイントは以下の2つです。
- 週明けの窓埋めを狙う
- なるべく週末に持ち越さないようにする
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
週明けの窓埋めを狙う
土曜日の朝に取引終了後の為替と月曜日の取引開始時の為替に大きな差が生じている場合があります。
これが窓です。
窓が大きくなっている時は、窓を埋める方向に為替変動が生じる可能性が高いと言われているため、その方向にエントリーすれば安定した利益が期待できます。
しかし、月曜日の取引開始時間が遅いFX業者では窓が閉まってる可能性もあるので取引のチャンスを失うことに。
そのため、サクソバンク証券といった月曜日の取引開始時間が早いFX口座を開設するのも1つの手段と言えるでしょう。
なるべく週末に持ち越さないようにする
週末に何が起きるか誰にも予想できません。
もし、要人発言や地政学的リスクが高くなるなどの為替変動に影響を与える要因が生じた場合には、週明けに大きな損失を抱える可能性があります。
そのような事態が生じないか不安を抱きながら週末を過ごすことは、精神衛生上良いとは言えません。
そのため、スワップポイントを狙った長期保有でない限り、少しでもリスクを抑える目的で週末持ち越さないように決済することも1つの手段と言えるでしょう。
まとめ
FXは、土日を除いて24時間取引できますが、1週間の始まりである月曜日と終わりである金曜日は取引時間が他の曜日と異なります。
そのため、月曜日は何時から取引が始まるのか、金曜日は何時まで取引が行われているのか事前に確認しておくことが重要です。
取引開始時間と取引終了時間は、全てのFX業者で同じというわけではなく、FX業者ごとに異なります。
取引開始時間が早い、もしくは遅いと取引が有利になることもあるため、自分の使っているFX業者が何時から何時まで取引しているかホームページで確認しておきましょう。