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FXの仲値はどんなもの?FXの仲値を狙って利益を得る方法とは

投稿日:2019年9月9日 更新日:

この記事の監修

株式会社インベストメントカレッジ 
吉田健吾

累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。

FXの取引をしていると、朝9:00~10:00にかけて徐々に為替が上がって10:00を過ぎると徐々に為替が下がるという変動を見たことがある人もいると思います。

なぜ、このような特徴的な変動が生じるのでしょうか?

その理由は「仲値」と呼ばれるものの存在です。

そこで今回は、FXの仲値とはどのようなものなのか、仲値を狙った取引方法について解説します

FXの仲値とは

FXの仲値とは

FXでは、為替変動を予想した取引をすることで差益を得ます。

為替変動が生じる要因には、通貨を発行している国の経済情勢や世界情勢が挙げられます。

例えば、アメリカの非農業部門雇用者数の事前予想が23万人に対して25万円だとすると、アメリカの景気先行きに期待が広がり、米ドルが買われてドル高が進行するなどです。

他にも、現在の為替から将来的に為替が上がりそうだと予想した人が多い場合には、買いポジションが積み重なって為替が上昇します。

反対に下がりそうだと予想した人が多いと売りポジションが積み重なって為替が下落します。

為替変動はFXの取引に参加しているトレーダーたちによって生み出されるもの言えますが、他にも為替変動を生じさせる要因があります

それが仲値です。

FXの仲値とは実需に対するもの

2019年5月のGWは平成から令和に元号が変わったため、特別な祝日が加わって10連休となりました。

連休期間が長くなることから、海外旅行を予定する人たちが例年よりも多くなったため、円から外貨に換える人たちの需要が高くなりました。

銀行などの外貨両替を手掛けている会社は、それらの需要に対応できるようにするために外貨を多く仕入れる必要があります。

その結果、円安・外貨高の構図が出来上がったため、為替変動に多少の影響が生じました。

このように、為替変動はトレーダーの取引の影響だけではなく、実需の影響も受けます

例えば、海外の企業から商品を輸入している日本企業は、決済を現地の通貨で行う必要があるため、円を外貨に両替することで円安・外貨高の構図が出来上がります。

しかし、このような外貨両替などの実需では、頻繁に為替が変動していては多くの外貨を交換しなければならない企業にとって不利です。

仮に、100万ドルの支払いを準備する際に1ドル100円を想定していたものの、急な為替変動で101円になったとします。

100円の場合には1億円の支払いで済んでいても、101円の場合には100万円余分に支払うことになります。

外貨両替のタイミングによって企業が不利にならないようにするために仲値が設けられました。

仲値とは、日本時間の9:55における為替を基準に10:00以降の取引に使用する為替価格のことです

一定の価格に固定することによって外貨両替をする企業が安心して交換できる仕組みになっています。

では、なぜ仲値が為替変動に影響を与えるのでしょうか?

FXの仲値の特徴とは

FXの仲値の特徴とは

例えば、仲値が1ドル100.50円に決まると企業はその仲値に基づいて決済を進めることになります。

もし、銀行が保有していたドルが1ドル100円の時に取得したものだとするとどうなるでしょうか?

銀行は、交換時の100.50円から仕入時の100円を引いた0.5円を利益として得られます。

仮に1万ドル交換すると銀行は50万円の利益です。

銀行は外貨両替で手数料収入以外にも仲値よりも安く通貨を仕入れて高く売却して利益を得ようとしているため、仲値が決まる直前は為替変動が荒くなる傾向があります。

基本的には、仲値が決まる9:55に向けて9:00~10:00にかけて為替が上がるケースが多いという特徴があります。

そして、仲値が決まった9:55もしくは10:00から少しずつ為替が下がるのが一般的な仲値の変動です。

特に5と0が付く日(いわゆるごと日)は決済する企業が多いことから、仲値の特徴がよりハッキリと現れる傾向があります。

この特徴をよく理解した上で、先読みした取引をすれば継続的に安定した利益が期待できるでしょう。

FXの仲値を狙った取引方法とは

FXの仲値を狙った取引方法とは

FXの仲値を狙った取引方法は、全ての通貨に対して通用するわけではありません。

実需のあまり期待できない通貨の場合は、仲値を狙った取引をすると反対の変動が生じて大きな損失を抱える可能性があるので注意が必要です。

そのため、仲値を狙った取引は、実需が期待できるドル円やユーロ円などを対象とするのが一般的です。

仲値を狙った取引では、仲値が決まるまでと仲値が決まった後で、取引方法を変更する必要があります。

それぞれの取引方法について見ていきましょう。

仲値が決まるまでの取引方法

仲値が決まるまでは、少しでも仲値を高くしたいという銀行の思惑に加え、仲値との差益を得たいという銀行の思惑も加わるため、基本的には為替が上がる可能性が高いと言えます。

そのため、東京市場が始まる9:00から仲値が決まる9:55まで買いでエントリーするのが一般的です。

しかし、いくら上がると言っても、高値でポジションを保有すると下がった場合のリスクが高くなるので注意が必要です。

そのため、9:00~9:55の間であればいつでもポジションを保有してもいいわけではなく、なるべく安値でポジションを保有することを意識しながら取引しましょう

仲値が決まった後の取引方法

では、仲値が決まった後はどのように取引すればいいのでしょうか?

仲値が決まるまでは価格が上がりますが、反動で9:55もしくは10:00からは基本的には為替が下がる可能性が高いと言えます。

そのため、9:55もしくは10:00からは売りでエントリーするのが一般的です。

しかし、いくら下がると言っても、仲値が決まるまでに上がりすぎている場合には、仲値が決まるまでに高値をつけて、9:55や10:00を迎えるまでに少しずつ為替が下がる可能性があります。

そのため、仲値を狙った取引で安定した利益を得るには、9:00~10:00までの全体の流れを見ることが重要です。

高値がいつか、安値がいつかよく見ながらエントリーのタイミングを探りましょう。

必ず勝てるわけではないので注意

「仲値の法則が決まっているのであれば、誰でも勝てるのでは?」と思った人もいるのではないでしょうか?

しかし、残念ながら法則通りの変動が必ずしも生じるとは限らないので注意が必要です。

あくまでもFXの過去の為替変動の統計データからそのような変動が生じやすいというだけです。

そのため、仲値を狙った取引はトータルの勝率は高いと言えますが、損切りや利確を徹底しなければ損失が膨らんでしまいます。

東京市場の時間帯は投機筋が少ないため、大きな為替変動が生じにくいですが、そのような仲値の法則があることを知っている投機筋が反対売買を仕掛けてくる可能性もあります。

そのため、毎日仲値を狙った取引をするのではなく5と0の付く日に絞って取引するなど、他の取引方法も組み合わせることが安定した利益を得る上で重要と言えるでしょう。

まとめ

まとめ

輸入を中心としている企業の場合には、取引先の国の通貨で代金を支払う必要があるため、日本円から外貨に両替しなければなりません。

しかし、為替は常に変動しているものなので、両替のタイミングを誤った場合には大きな損失が生じることになります。

そのため、そのようなタイミングによる為替差損が生じないようにするために、実需向けに1日の両替価格を決める仲値が設けられています。

仲値は9:55に決まりますが、それまで為替が上がり、仲値が決まった後は下がるのが一般的です

そのため、それに合わせれば、安定した利益が期待できます。

しかし、必ずしもそうなるとは言い切れません。統計的にはそうなる可能性が高いですが、統計通りにはならない可能性もあるので注意が必要です。

そのため、そうなる可能性の高い5と0の付く日に絞る、他の取引方法を視野に入れるなど、様々な状況を視野に入れながら取引しましょう。

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