
株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
FXで稼ぎたいけど失敗はしたくない。
FX初心者でも失敗を避けれる方法を知りたい。
誰でも失敗を経験するのは極力避けたいもの。
FX初心者のあなたも、当然思いますよね。
でも、FXで失敗を避けるために準備すべきことなど、何があるのかわからずに身動きが取れなくなっているのではないでしょうか。
実際、初心者がFXで何の準備もせず取引を続けると、失敗を繰り返すことになるので注意が必要です。
そこで今回は、FX初心者が失敗を回避するための対策を3つに厳選しご紹介します。
中にはFX初心者の失敗対策で10個や20個紹介しているところもありますが、そんなに覚えるのは無理ですよね。
だからこそ、本記事ではFX初心者のあなたのために、たった3つ覚えておけば大丈夫なように厳選しました。
FXの初心者がどのような失敗に陥りやすいか、6つの失敗パターンを解説した上でお伝えしていきます。
Contents
FXのプロでも100%勝つわけではない
FXで億を稼ぐプロのトレーダーでも、為替変動を100%予想できるわけではないので、毎回勝っているわけではありません。
損失はできる限り小さく、利益はできる限り大きくという「損小利大」の考えを徹底することで、安定した利益を得ています。
例えば、勝率40%のトレーダーがいたとします。
勝率40%は勝っているとは言えませんが、10回の取引で1回の利益が20万円、1回の損失が10万円だった場合はどうでしょうか?
4回の勝ちで利益が80万円、6回の負けで損失が60万円の20万円のプラスになります。
つまり、勝率が50%を下回っても「損小利大」を徹底していれば十分に利益を出すことが可能です。
このように、プロのトレーダーであっても100%勝つわけではありません。
ポイント
初心者はプロのトレーダーと比べて結果が不安定になりやすいため、事前に対策を練ることで、できる限り勝率を高く維持することが重要です。
FX初心者が陥りやすい失敗6選
安定した利益を得るには「損小利大」を徹底することが重要であることが分かりましたが、実際にはどのように取り組めばいいのでしょうか?
初心者がどう取り組めばいいのかを知るには、まずはどんな失敗が多いのかを知ることが重要です。
FXの初心者が陥りやすい失敗は以下の6つです。
- 決済のタイミングが遅れる
- スワップポイントを狙う
- レバレッジを高く設定する
- 通貨ペアの選択を誤る
- FX取引会社の選択を誤る
- 目先の値動きで取引する
それぞれの失敗について見ていきましょう。
失敗パターン1:決済のタイミングが遅れる
FXの初心者が陥りやすい失敗の1つ目は決済のタイミングが遅れるということです。
FXの取引では、通貨を購入して保有しているうちは、含み益や含み損が生じていても決済しない限り利益や損失が確定しません。
含み益に対し「まだ上がるかも」、含み損に対し「そろそろ反転するかも」と希望的観測で取引を行いやすいのが初心者の特徴です。
含み益も含み損も確定していないだけで、実際の取引結果を表しているので、早めに決済することが重要と言えるでしょう。
失敗パターン2:スワップポイントを狙う
FXの初心者が陥りやすい失敗の2つ目はスワップポイントを狙うということです。
FXには為替変動を狙った売買による差益と、通貨間の金利差を狙ったスワップポイントの2種類の利益があります。
差益を目的とした取引は為替変動を先読みする必要があるため、初心者にとっては難しい印象があるかもしれませんが、むしろスワップポイントを目的とした取引の方が難しいと言えます。
スワップポイントが高い通貨は南アフリカランドなどの発展途上国の通貨です。
得られるスワップポイント以上に価格変動の粗さによって含み損が生じやすいので注意しましょう。
失敗パターン3レバレッジを高く設定する
FXの初心者が陥りやすい失敗の3つ目はレバレッジを高く設定するということです。
資産運用は自己資金の範囲内で行うのが一般的ですが、FXはレバレッジを効かせることで自己資金以上の取引を行うことが可能です。
日本国内では最大25倍のレバレッジを効かせて取引を行えるため、少額でも効率良く資産運用を行えます。
しかし、レバレッジを効かせるということは、損失を拡大させることでもあります。
FXの初心者は、一度負けても「レバレッジを高くして取り返せるから大丈夫」と、安易な考えになりやすいので注意しましょう。
失敗パターン4:通貨ペアの選択を誤る
FXの初心者が陥りやすい失敗の4つ目は通貨ペアの選択を誤るということです。
FXで扱う通貨には米ドル・豪ドル・ユーロ・ポンドなどの様々な種類があります。
しかし、積極的に取引が行われているのは一部の通貨に限られています。
通貨ペアの選択を誤ってマイナーな通貨を選択した場合は、不安定な取引の影響によって為替変動も不安定になる可能性が高くなるので注意しましょう。
失敗パターン5:FX取引会社の選択を誤る
FXの初心者が陥りやすい失敗の5つ目はFX取引会社の選択を誤るということです。
「どのFX取引会社でも同じなのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、取り扱う通貨数や手数料、レバレッジの最大倍率に違いがあります。
特にこの中でも注意が必要なのが手数料です。
手数料が高ければ、手数料分を取り返そうと無理な取引をしやすくなるので注意しましょう。
失敗パターン6:目先の値動きで取引する
FXの初心者が陥りやすい失敗の6つ目は目先の値動きで取引するということです。
FXでは為替変動を先読みして売買を行うことによって利益を得ますが、感覚的に取引を行っても安定した利益を得られません。
「結構下がっているので買い」「上がっているからそろそろ売り」など、確実な根拠がない状況で取引を繰り返すのはリスクが高いと言えます。
安定した利益を得るためには、「このチャートになった場合は上がる」などの根拠に基づいて取引を行うことが重要と言えるでしょう。
FX初心者の失敗から学ぶ対策3選
FXの初心者には「決済のタイミングが遅れる」「レバレッジを高く設定する」などの失敗の特徴がありましたが、どうすればこれらの失敗を防げるのでしょうか?
失敗を防ぐための対策は以下の3つです。
- 損切を設定しておく
- 無駄な取引を行わない
- 為替変動の分析を行う
それぞれの対策について見ていきましょう。
対策1:損切を設定しておく
失敗を防ぐための対策の1つ目は損切を設定しておくということです。
含み益はそのまま放置していても損失が拡大するわけではないため、あまり大きな問題になりません。
しかし、含み損は為替変動の予想が外れて損失が生じている状態であるため、早く確定させないと損失が拡大する可能性があるので注意が必要です。
しかし、「回復の可能性がある」と初心者は思ってしまいがちで、なかなか損切できません。
強制的に損切できるように、逆指値を設定するなどの工夫を行っておけば、損失を最小限に抑えられるでしょう。
対策2:無駄な取引を行わない
失敗を防ぐための対策の2つ目は無駄な取引を行わないということです。
初心者のうちは「とにかく取引を行いたい」と思いがちですが、それが失敗につながってしまいます。
FXは数を打てばいいというわけではなく、勝てる状況で取引を行うことが安定した利益を得る上で最も重要です。
そのため、毎日決めた時間に必ず取引するのではなく、チャンスが訪れた時に絞って取引を行うことで失敗のリスクを抑えられるでしょう。
対策3:為替変動の分析を行う
失敗を防ぐための対策の3つ目は為替変動の分析を行うということです。
為替変動は何の根拠もなく生じているわけではありません。
景気や雇用などのファンダメンタルズ、過去の為替変動を繰り返すというテクニカルの影響を受けて変動が生じます。
ファンダメンタルズ分析は比較的長期的な為替変動の予想に用いられ、テクニカル分析は比較的短期的な為替変動の予想に用いられます。
何となく取引するのではなく、為替変動の分析をしっかりと行うことが失敗のリスクを抑えることにつながるでしょう。
まとめ
FXを行っているプロのトレーダーも、毎回の取引で勝っているわけではありません。
「損小利大」に基づいて取引を行うことによって、負ける中でも確実に利益を積み重ねています。
FXの初心者も「損小利大」に基づいて取引を行うことで安定した利益が期待できますが、簡単に身に付くものではありません。
初心者が陥りやすい失敗などを見ながら、どうすれば失敗しないか対策を練ってから取引を行うことが重要と言えるでしょう。