株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
「FXデイトレードで億を稼いだ」という人もいるため、既にFXをやっている人にとっても、これから始める人にとっても、FXデイトレードだけで生活できるかどうか気になりますが実際にはどうなのでしょうか?
そこで今回は、FXデイトレードだけで生活できるのかどうか、1か月に必要な生活費などを考慮しながら解説していきます。
Contents
FXデイトレードとは
FXの取引方法は主に以下の4つです。
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- 長期トレード
スキャルピングとは、数秒~数分間の間に1回取引を行うもので、値動きに瞬時に対応する取引方法です。
デイトレードとは、数分~数十分の間に1回取引を行うもので、ある程度の値動きが生じた場合に対応する取引方法です。
スイングトレードとは、数時間~数日間に1回取引を行うもので、ある程度変動の方向性がハッキリと決まった場合に対応する取引方法です。
長期トレードとは、数日間~数か月間に1回取引を行うもので長期的な変動に対応する取引方法です。
ポイント
それぞれの取引方法にメリットとデメリットがありますが、デイトレードは、常にボードを見ておく必要がなく、持ち越すことで大幅な変動が発生するリスクを抑えることができるため、バランスの取れた取引方法と言えるでしょう。
目標収入をいくらに設定するか
FXデイトレードをだけで生活しようとする場合には、1か月にどのくらいの収入があればいいのでしょうか?
一人暮らしなのか、結婚しているのか、子供がいるのかなど、様々な状況が考えられますが、一人の場合には、家賃や食費などを考慮すると、1か月に30万円は最低でも必要と言えるでしょう。
FXデイトレードは24時間取引できますが、土曜日と日曜日は取引できないため、1か月で考えると20日間取引できることになります。
1日の目標利益が1.5万円となるため、見た目はそこまでハードルが高くなさそうですが、実際にはどうなのでしょうか?
FXデイトレードを専業で行う際のポイント
FXデイトレードを専業で行う際には、サラリーマンとして働きながらやっていた時よりも、しっかりと計画を立てて行う必要があります。
FXデイトレードを専業で行う際に決めておく必要があるポイントは以下の通りです。
- いつ取引を行うのか
- 1か月に何日取引できるのか
- 資金はいくらで行うのか
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
いつ取引を行うのか
FXデイトレードは、土・日を除いて24時間取引できます。
サラリーマンとして働きながらやっていた時は、日中の取引はできないため、夜間がメインになりましたが、専業となると時間の制限がなくなるため、24時間いつでも取引が可能です。
しかし、24時間取引が可能になると言っても、為替変動が生じる時間は限られています。
ニュージーランド指標が発表されドル円・クロス円が底を打ちやすい朝の5時、東京指標が発表されドル円が売り介されやすい朝の8時が午前中の主な時間です。
午後に入ると、東京オプション取引の始まる15時、欧州市場が始まる16時、ニューヨーク市場が始まる22時が主な時間です。
これらを考慮すると、日本時間の9時~11時、16時~18時、22時~24時の3つの時間帯で取引を行うことになります。
ポイント
全てで取引を行うこともできますが、あえて自分が得意とする時間帯を絞ることによって勝率を上げるというのも1つの手段と言えるでしょう。
1か月に何日取引できるのか
FX市場は24時間取引しているものの、土・日は取引できないため、1か月といっても実質20日間しか取引できません。
そのため、1か月の目標金額を設定した場合、それを20日で割って1日の目標金額を決めますが、何日取引できるかで条件は変わってきます。
もちろん、取引できる日数が多い方が1日当たりの目標金額が小さくなるため、無理をせず落ち着いて取引しやすいというメリットがあります。
注意ポイント
専業ではあるものの、何らかの用事などで取引日数が少なくなる場合は、1日の目標金額が大きくなる場合は、取引のリスクが高くなりやすいので注意しましょう。
資金はいくらで行うのか
専業でFXデイトレードを行う場合には、資金がどのくらい必要なのか気になっている人も多いと思います。
最大25倍のレバレッジを効かせることができるため、いくら資金があった方がいいという目安は一概に言えませんが、有利に取引を進めるには数百万~数千万円あった方がいいと言われています。
なぜなら、自己資金を増やして自己資金の比率を増やすと、レバレッジを低くなりリスクが軽減されるためです。
ポイント
また、1日の目標を達成するための条件も緩和されるなど、全体的なリスクを抑えることができるでしょう。
専業FXデイトレーダーのリスク
自己資金が豊富であれば、専業FXデイトレーダーとしても生活できます。
しかし、専業になることには何かリスクはあるのでしょうか?
専業FXデイトレーダーになるには、以下のようなリスクを伴います。
- 必ず稼がなければならないプレッシャー
- 24時間取引できるという罠
それぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。
必ず稼がなければならないプレッシャー
専業FXデイトレーダーになるということは、サラリーマンとして働きながらやっていた時とは異なり、利益を出さなければ収入が全くない状態です。
そのため、FXのデイトレードで失敗すると、収入がなくなるだけでなく、資産を減らしていくことになるので、1回1回の取引にプレッシャーを感じるようになります。
サラリーマンとして働きながらやっていた時は、失敗しても安定した給与所得があるため、強気で取引に臨むことができます。
しかし、専業になると弱気になってしまうなど、冷静な判断ができなくなる可能性があるので注意が必要です。
ポイント
専業FXデイトレーダーとして安定した利益を手に入れるためには、必ず稼がなければならないというプレッシャーを押しのける強い精神力が必要になると言えるでしょう。
24時間取引できるという罠
サラリーマンとして働きながらやっていた時は、24時間取引ができると言っても、日中は働いているため、実際に取引できるのはニューヨーク市場が始まる22時以降に限られます。
しかし、専業FXデイトレードの場合には、24時間好きなタイミングで取引できることから、取引の自由度は高くなりますが、それがデメリットになる可能性があります。
例えば、取引時間が限られている時は、自分が決めたルールの範囲内で確実に取引を行っていたとしても、取引時間が自由になると、ルールを満たしていない状況でも取引を行いたくなってしまうので注意が必要です。
ポイント
専業FXデイトレードになったからといって取引ルールを変えてしまうのではなく、元々のルールのままで確実に利益を積み重ねていくことが重要と言えるでしょう。
まとめ
専業でデイトレードを行ったとして生活できるか気になっている人も多いと思いますが、ある程度の自己資金があれば、リスクを抑えながら専業でも十分生活していけると言えるでしょう。
しかし、専業で行う場合には、安定した給与所得がないため、1回の取引のプレッシャーが大きくなります。
無理をせずにサラリーマンとして働きながらやっていた時と同じように取引を行うことを心がけましょう。