株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
FXのトレードを始める際は、口座を開設する必要があります。
しかし、口座を開設すると言ってもFX会社の数が多いため、どのFX会社で口座を開設すればいいか分からない人も多いと思います。
ソニー銀行FXも数多くあるFX会社の1つですが、ソニー銀行FXで口座を開設することにどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
そこで今回は、ソニー銀行FXはおすすめなのか、ソニー銀行FXについて解説します。
Contents
ソニー銀行FXはおすすめ?
「どのFX会社も同じなのでは?」と思っている人も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
FX会社ごとにスワップポイントや取引できる通貨ペア、スプレッド、最低取引単位などが異なっています。
それらの違いを理解していない状況で、口座を開設してトレードを始めてしまうと、思わぬ損失が生じる可能性があるので注意が必要です。
そのため、それらの違いを理解した上で自分に合うFX会社を選ぶことが重要です。
では、ソニー銀行FXはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
ソニー銀行FXのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
ソニー銀行FXのメリット
ソニー銀行FXの主なメリットとして以下の2つが挙げられます。
- 大手グループなので安心
- 土日祝もサポート対応
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
大手グループなので安心
万が一FX会社が破綻した場合でも、日本のFX会社は信託保全が義務化されているため、FX会社と投資家の資産が別口座で管理されているので凍結される心配はありません。
しかし、FX会社の業績が悪化すると、口座は問題なくてもシステムメンテナンスが正常に行われないことが原因で、取引環境の悪化やサービスの低下が発生する可能性があるので注意が必要です。
ソニー銀行FXは、2001年創業のソニーフィナンシャルホールディングス傘下の銀行です。
格付機関のスタンダード&プアーズや日本格付研究所(JCR)から高い評価を受けており、安心して取引できます。
ソニー銀行は、オリコン顧客満足度のランキングでも2017年に1位、2018年に2位を獲得しており、満足度の高いFX会社として注目されています。
土日祝もサポート対応
サポート対応が平日17時までといったように時間が限られているFX会社の場合は、日中働いているサラリーマンはなかなかサポートを受けられない可能性があります。
ソニー銀行FXは、平日9~20時のサポートに対応しており、仕事後でも十分にサポートを受けることが可能です。
また、平日のサポート対応時間にサポートを受けることができなかった場合でも、土日祝も9~17時のサポートに対応しています。
平日は24時間サポート、LINEでサポート対応といったFX会社も増えましたが、なかなか土日祝のサポートに対応しているFX会社はありません。
時間の制限はありますが、毎日聞きたいことをすぐに質問できる環境にあるため、安心してトレードを始めることができるでしょう。
ソニー銀行FXのデメリット
ソニー銀行FXには、大手グループなので安心、土日祝もサポート対応といったメリットがありますが、何かデメリットはあるのでしょうか?
ソニー銀行FXの主なデメリットとして以下の4つが挙げられます。
- 取引できる通貨ペアが少ない
- 最近取引単位が大きい
- スプレッドが広い
- レバレッジが最大20倍
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
取引できる通貨ペアが少ない
ソニー銀行FXで取引できる通貨ペアは、以下の14種類です。
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- NZドル/円
- カナダドル/円
- スイスフラン/円
- 香港ドル/円
- 南アフリカランド/円
- スウェーデンクローナ/円
- ユーロ/米ドル
- 英ポンド/米ドル
- 豪ドル/米ドル
- NZドル/米ドル
主要な通貨ペアはほぼ扱っていますが、スウェーデンクローナや香港ドルなどのマイナー通貨を扱っているのが大きな特徴です。
しかし、高金利通貨である南アフリカランド/円の通貨ペアはあるものの、トルコリラ/円、メキシコペソ/円といった高金利通貨は扱っていません。
一般的なFX会社が20~30通貨を扱っていることを考えると、14通貨は少ないと言えるでしょう。
最低取引単位が大きい
ソニー銀行FXの最低取引単位は1万通貨となっています。
ほとんどのFX会社が最低取引単位を1万通貨に設定しているので大きな差はありません。
例えば、1通貨100円の通貨をトレードする際は、1万通貨なので100万円の資金を必要とします。
レバレッジを効かせることによって取引に必要な証拠金を抑えることは可能ですが、最低取引単位が大きいとそこまで大きな効果は期待できません。
FX会社の中には1通貨から取引できるところもあります。
その場合は、100円から取引を始められるため、少額からトレードを始めることが可能です。
そのため、少額からトレードを始めたい人には、ソニー銀行FXはあまりおすすめできないでしょう。
スプレッドが広い
スプレッドとは、買いポジションと売りポジションの価格差です。
この価格差は、事実上のFX会社に支払う手数料です。
このスプレッドは、FX会社間で統一されているわけではありません。
FX会社ごとに独自のスプレッドを設定しているため、どのFX会社がスプレッドをどのくらいに設定しているか事前に把握しておく必要があります。
ソニー銀行FXのスプレッドは、他のFX会社よりも大幅に高く設定されています。
例えば、米ドル/円のスプレッドは安いFX会社で0.2~0.3銭に設定されているのが一般的です。
しかし、ソニー銀行のスプレッドは3銭に設定されており、約10倍の差が開いています。
スワップポイントを目的としたトレードを行う場合は、決済の数がそこまで多くないため、スプレッドが広くても問題ありません。
しかし、スキャルピングやデイトレードといった1日に複数回トレードを行う取引方法を選んだ場合は、手数料が多くかかってしまうので注意が必要です。
レバレッジが最大20倍
レバレッジとは、自己資金以上に取引できるFXの仕組みです。
例えば、レバレッジ25倍でトレードした場合は、証拠金が10万円であれば250万円までの通貨を保有することが可能です。
日本のFX会社は金融庁のルールに基づいて、最大レバレッジが25倍に制限されています。
しかし、ソニー銀行FXは、レバレッジ25倍まで認められているにもかかわらず、20倍を上限に設定しています。
そのため、レバレッジ25倍に設定し、リスクを負いながらも積極的に資産を増やしたいと考えている人には向いていません。
レバレッジを高く設定したトレードが良いというわけではありませんが、選択の多い方が状況に応じた戦略を練りやすいと言えるでしょう。
まとめ
ソニー銀行FXは数多く存在するFX会社の1つです。
大手であることやサポート体制が充実しているというメリットがある一方で、扱っている通貨ペアが少ない、スプレッドが広いというデメリットがあります。
そのため、多くの通貨ペアをトレードしたい、少しは手数料を抑えたいという人にはあまりおすすめできません。
最低取引単位が大きい、レバレッジが最大20倍といったデメリットもあるため、それらのデメリットをよく踏まえた上で口座を開設しましょう。